- 職員の所属・役職は、森のちゃれんがニュース発行当時の情報です。
総合展示のメインコンセプト「北東アジアの中の北海道」をもっとも体感できるのが、最初に入る空間、プロローグです。すぐに目に飛び込んでくるのは巨大な動物の骨ですが、それだけではこのコーナーの楽しさの半分も味わえないことになります。
実は、床一面にひろがる北東アジア地域の衛星画像だけでも見ものです。こんな大きくて精密な日本列島の上を歩ける場所は、全国を探してもあまりないはずです。北海道の上に立ってみましょう。小さな○印は博物館がある位置で、ここから同じ距離を表す円が描かれています。たとえば、サハリンの北端までと福岡まで、どちらが近いでしょう?答えは自分の目で確かめてみてください。北海道からサハリンを通ってユーラシア大陸まで、想像以上に近いことに驚かれるかもしれません。画像は高精細で、生まれた街を探してみる、なんて楽しみ方もあります。もっと北の地域を歩きまわれば、山火事の煙や、隕石が衝突してできたクレーターと思われる丸い地形※など、面白い光景も発見できます。
正面のスクリーンもぜひご覧ください。北海道の地理的な特徴を映像で紹介しています。日本では〈北国〉と見なされている北海道も、実はロンドンやパリなどより南にあること。それでも、冬はとても寒いこと。札幌を含む日本海側は、世界的な豪雪地帯であること。流氷で覆われる海としては、北半球ではもっとも南であること。……などなど。文字をほとんど使わず、図とその動きだけで情報を伝える「モーショングラフィックス」という手法にも注目です。
そして、向かい合う2頭のゾウの復元全身骨格。マンモスはサハリンから、ナウマンゾウは本州から渡ってきたゾウです。この2種の化石がともに発見されるのは、今のところ日本では北海道だけ。北海道の自然が、北方系と南方系、両方の要素から成り立っていることを象徴しています。
このコーナーをじっくり見て、「北東アジアの中の北海道」を体感してください。
- この綺麗な円形のクレーター状の地形は、実は隕石が衝突した跡でも火山の噴火によるものでもありませんでした。その後調べてみたところ、地下深くからゆっくりと上がってきたマグマのかたまりが地表近くで固まった後、非常に硬く風化に強い外縁部だけが長い年月の浸食に耐えて残り、このような形になったものとのことでした。世界的にも珍しい地形なのだそうです。
- 記事のウェブサイト掲載にあたり、一部修正を行いました。