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第1テーマ「北海道120万年物語」の地学展示コーナーでは、「大地のなりたち」をテーマに、約120万年前から現在まで(第四紀)の化石や北海道の成り立ちについて展示しています。今回は、その中でも特に注目して見ていただきたい北海道の「古地理図」についてご紹介します。
第1テーマを入ってすぐ左手には、ステラーダイカイギュウやバイソンの化石が展示されており、それらのケースの後ろの壁面には、北海道の古地理図のパネルが2枚展示されています。古地理図とは、地質時代のある時期における自然地理的状況を表現した図です。地層の分布、産出する微化石や動植物の化石、岩石に含まれる鉱物の放射年代、および古地磁気などの研究結果を総合し、海陸の分布や地形、海岸線の状況などを推定して作成します。
写真1を見てみると、現在の北海道の姿とは大きく異なることがわかります。この図では、白色部分が当時の陸地を表しており、点線部分が現在の海岸線を表しています。現在の札幌市や北広島市周辺には、主に砂や泥が積み重なった地層が分布しており、ホタテガイなどの貝の仲間やステラーダイカイギュウおよびヒゲクジラなどの大型動物の化石が産出します。また、地層中の軽石に含まれる鉱物(ジルコン)の放射年代を測定することで、この地層が堆積した年代が約100万年前であることが分かっています。これらの研究結果から、約100万年前の札幌市や北広島市周辺は海の環境であったと考えられています(圓谷ほか, 2018)。また、寒い海域に棲んでいた貝の化石が見つかっており、当時は寒冷な気候だったこともわかっています。
一方、写真2は、約21万年前の北海道周辺のようすです。写真1とは異なり、現在の北海道の姿に近い形をしています。この頃の地層からは、マンモスゾウの祖先やバイソンの大型化石および温暖な海域に棲む貝の化石などが産出し、約100万年前よりは暖かい気候であったことがわかっています。このように化石標本とそれらの後ろにある古地理図を併せて眺めると、第四紀の北海道周辺のようすが詳しくわかってきます。ぜひこのニュースを持って、当館の地学資料をじっくりとご覧ください!
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参考(引用)文献:
〈参考文献〉圓谷ほか 2018.北海道北広島市西の里で認められた第四系の地質年代.
北海道博物館研究紀要 3: 143-161.