過去の「クローズアップ展示2」

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クローズアップ展示2

北海道の引札あれこれ

展示期間: 2022.12.17(土)–2023.02.16(木)

引札とは、商店などの宣伝のために作られた「ちらし」のことです。江戸時代における浮世絵の伝統を受け継ぎ、美人画のように色鮮やかで人目を引くようなデザインのものなど、主に大正時代まで、さまざまな引札が全国各地で作られ、お得意さまに渡されたほか、店頭や街頭などでも配られました。ここでは、北海道博物館が、弥永北海道博物館で知られる研究家・収集家の弥永芳子さんから寄贈を受けた資料群(弥永コレクション)にある、明治から大正時代にかけて北海道内で作られた約40点の引札から、その一部を紹介します。

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クローズアップ展示2

木戸竹石の《鮭漁図屏風》

展示期間: 2022.10.14(金)–2022.12.14(水)

木戸竹石は、明治から大正にかけて北海道や青森で活動した日本画家です。竹石は、アイヌの人びとの生活のようすをテーマにした作品を多くのこしました。今回のクローズアップ展示では、晩秋から初冬の鮭漁をえがいた、《鮭漁図屏風》(1912・大正元年制作)をご紹介します。

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クローズアップ展示2

生誕200年 絵師・平沢屏山

展示期間: 2022.06.17(金)–2022.08.11(木)

平沢屏山(1822-1876)はアイヌの人びとを描いたことで知られる絵師です。2022年は屏山が生まれてから200周年にあたります。この節目に、「クローズアップ展示2」のコーナーで、屏山をテーマとした展示を行うことにしました。屏山の人物像を紹介するとともに、北海道博物館所蔵資料のなかから、屏山にゆかりのある作品を展示します。

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クローズアップ展示2

新選組永倉新八の養父 松前藩医杉村介庵

展示期間: 2022.04.15(金)–2022.06.16(木)

幕府お抱えの剣客集団・新選組の幹部隊士として幕末の京都で剣をふるった永倉新八は、明治維新後の1871(明治4)年、松前藩の医師・杉村家の聟養子となって杉村義衛と名前を改めました。生まれ育った松前藩の江戸藩邸を19才の時に飛び出して新選組に参加した新八が、再び松前藩に戻ることができたのは、家老・下国東七郎の世話があったと伝えられています。今回は、新八が聟養子に入った松前藩医・杉村家にゆかりの資料について紹介します。

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クローズアップ展示2

北海道へ「移住した」古文書たち

展示期間: 2021.12.18(土)–2022.02.17(木)

明治時代になって北海道の開拓がはじまると、新しい生活の場を求めて、本州以南から数多くの人びとが移住してきました。移住者たちは、郷里から、使い慣れた生活道具など、さまざまなモノをたずさえてくることがありましたが、中には、先祖伝来の古文書も含まれていました。なぜわざわざ古文書をたずさえてきたのでしょうか? そこには、それまで郷里で生活をいとなんできた先祖代々の「思い」のようなものを新天地でも受け継いでいく、そんな決意が反映されているように思います。

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アイヌを描いた絵師 早坂文嶺

展示期間: 2021.10.15(金)–2021.12.15(水)

早坂文嶺(1797~1867)は、出羽国山形城下(現在の山形市)の出身で、江戸時代おわりごろの弘化年間(1844~1848)には松前城下へ移り住み、絵師として活動しました。文嶺作品は、現在、アイヌの人びとのようすを描いた絵を中心に、仏画や武者の絵など、30数点が知られています。軽妙な筆づかいによる、どこかマンガを思わせる絵が特徴的です。ここでは、北海道博物館が所蔵する文嶺作品について紹介します。