
近世文書を読む⑤岩野家文書
展示期間: 2020.12.19(土)–2021.02.18(木)
当館には、北海道開拓記念館(現北海道博物館)が開設される1971(昭和46)年以前に収集され、約50年、大切に保管してきた数々のコレクション(資料・収蔵品)があります。ここに紹介する岩野家文書もそのなかの一つです。 ここでは、岩野家に伝わるヲタスツ(歌棄)場所関係古文書をご紹介します。

近世文書を読む④村山家文書
展示期間: 2020.10.16(金)–2020.12.16(水)
江戸時代の村山家は、松前・蝦夷地で活躍した屈指の豪商です。屋号の阿部屋は、初代伝兵衛の出身地・能登国羽咋郡阿部屋村(現石川県羽咋市)に由来し、店印の■は、船を15隻持ちたいとの願いをこめて名付けられたといわれています。三代目伝兵衛の代には、蝦夷地の場所請負などで家業の基礎を築き、その後松前城下商人の筆頭として活躍しました。 ここでは、村山家ゆかりの貴重な古文書のなかから、その一部を紹介します。

近世文書を読む③工藤家文書
展示期間: 2020.08.14(金)–2020.10.15(木)
江戸時代の北海道の大部分は蝦夷地と呼ばれ、アイヌ民族の住む地とされていましたが、道南・渡島半島の南端部は、松前藩の支配する和人地(松前地)とされ、多くの和人が住んでいました。このたび紹介する古文書は、和人地の乙部神社(乙部町)において、代々神主を務めた工藤家に伝わったコレクションです。今回は、そのなかから、京都の吉田家から与えられた「神道裁許状」を中心にご紹介します。

近世文書を読む②林家文書
展示期間: 2020.06.12(金)–2020.08.13(木)
林家は、1869(明治2)年に場所請負制度が廃止されるまで、ほぼ半世紀にわたって、ヨイチ(余市)場所の請負人を務めた家柄です。林家資料は、全体で1,100件以上に及ぶ一大コレクションです。江戸時代の松前や蝦夷地の経済、支配のしくみ、とりわけ場所請負制のもとでのアイヌ社会の様子をさぐることができる資料群です。 ここでは、その一部をご紹介します。

近世文書を読む①フラーシェム・コレクション
展示期間: 2020.04.11(土)–2020.06.11(木)
フラーシェム・コレクションは、蝦夷地場所請負人の研究者であったロバート G・フラーシェム(Robert G. Flershem)、ヨシコ N・フラーシェム(Yoshiko N. Flershem)夫妻旧蔵の文書群です。フラーシェム夫妻は、場所請負人であった山田文右衛門の足跡を追うなかで、北海道をはじめ日本全国を調査し、その過程で出会ったさまざまな古文書を収集してきました。その地道な活動が、一大コレクションを形成するに至りました。ここでは、その一部をご紹介します。

北のシルクロード:サンタン交易と蝦夷錦
展示期間: 2019.12.14(土)–2020.04.10(金)
江戸時代の北海道には、北のサハリン(樺太)から韃靼海峡(間宮海峡)を渡り、さらにアムール川(黒龍江)をさかのぼり、中国へとつながる絹の道がありました。アイヌ民族がサンタン人から手に入れ、松前藩主へ献上した絹織物は、中国の江南地方から、この道〈北のシルクロード〉をたどってはこばれてきた物でした。龍の文様がちりばめられた色あざやかな衣装は「蝦夷錦」とよばれ、本州の人びとに珍重されました。