過去の「クローズアップ展示1」

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クローズアップ展示1

仙台石巻漂流民が見たロシア極東—『環海異聞』をもとに—

展示期間: 2024.02.16(金)–2024.04.11(木)

江戸時代の日本では、航海中に嵐にあい、広い太平洋を行くあてもなくそのまま漂流してしまうことがしばしばありました。そのなかで運よくどこかの島へ漂着した人びとが、日本への帰国をはたすこともありました。大黒屋光太夫や仙台石巻若宮丸漂流民がその一例です。 ここでは、18世紀末にアリューシャン列島へ漂着し、現地に住むアリュートやロシア人に保護されて帰国した若宮丸漂流民の記録『環海異聞』の模写本(巻物)からロシア極東の様子をさぐります。

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江戸時代終わりごろのイシカリ—村山家の文書と地図から—

展示期間: 2023.12.16(土)–2024.02.15(木)

江戸時代の村山家は、松前・蝦夷地で活躍した屈指の豪商です。3代目伝兵衛の代には、蝦夷地の場所請負などで家業の基礎を築き、その後松前城下商人の筆頭として活躍しました。 ここでは、イシカリ場所の請負人を務めた阿部屋村山家ゆかりの貴重な資料群の中から、経営に関わるいくつかの古文書やイシカリ川下流を描いた地図を紹介します。

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地図に描かれた幕末のカラフト島とエトロフ島

展示期間: 2023.10.13(金)–2023.12.13(水)

江戸幕府が日本列島の北方に関心をもちはじめた18世紀末以降、さまざまな人びとが、さまざまな目的で、さまざまな地図をつくりはじめます。 このコーナーでは、従来の北方地図研究などであまり注目されてこなかった地図2点を紹介します。江戸時代終わりの1850年代につくられた「北蝦夷地嶋之図」(近藤家資料)と「エトロフ島図」(佐々木勝司家資料)を展示します。

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『蝦夷島奇観』をさぐる—当館所蔵の模写から—(後期)

展示期間: 2023.08.11(金・祝)–2023.10.12(木)

『蝦夷島奇観』は、松前蝦夷地の旧来の風俗や習慣を後世に伝える目的で、絵図師・秦檍丸が作製した画集です。江戸時代の蝦夷地の様子、とりわけアイヌの人びとの姿や暮らしの風景を多く収めるこの作品は、「異文化」を見る人びとの関心を呼び、さまざまな画家によって模写本がつくられました。 このコーナーでは、当館所蔵の『蝦夷島奇観』模写本3点を紹介します。

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『蝦夷島奇観』をさぐる—当館所蔵の模写から—(前期)

展示期間: 2023.06.16(金)–2023.08.10(木)

『蝦夷島奇観』は、松前蝦夷地の旧来の風俗や習慣を後世に伝える目的で、絵図師・秦檍丸が作製した画集です。江戸時代の蝦夷地の様子、とりわけアイヌの人びとの姿や暮らしの風景を多く収めるこの作品は、「異文化」を見る人びとの関心を呼び、さまざまな画家によって模写本がつくられました。 このコーナーでは、当館所蔵の『蝦夷島奇観』模写本3点を紹介します。 なお、8月11日(金)より展示資料の場面替えを行います。

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描かれたアイヌ民族のサケ漁—小玉貞晨筆『蝦夷国魚場風俗図巻』—

展示期間: 2023.04.14(金)–2023.06.15(木)

『蝦夷国魚場風俗図巻』は、18世紀中ごろの蝦夷地におけるアイヌ民族と和人の交易や儀礼の様子、サケをとる場面や加工をする場面などが描かれている絵巻物です。アイヌの人たちが和人の指揮のもとでサケ漁を行い、本州へ出荷するための産物をつくっていたことを思わせるものです。今回は、地引き網を用いてのサケ漁と、筋子づくりの場面を展示します。