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第5テーマの「生き物たちの北海道」は、北海道に生息する生き物の視点で、生き物のつながりを見ることができます。生態系というのは生産者、消費者、分解者がそれぞれ有機的につながりあってできています。日本の多くの博物館であまりクローズアップされていない、動物の死体と糞が多く展示された特殊な自然史展示と言えるかもしれません。リアルな排泄物としては、ヒグマ、エゾシカ、ユキウサギ、クマゲラの糞とフクロウのペリットの実物標本を展示しています。糞の標本は、学芸員の手作りで乾燥させた糞をキガタメールという樹脂で固めてあります。
展示場にある死体は、森林エリアでは、エゾシカの死体が横たわっており、その下を覗くことができます。足を持ち上げて覗いてみると、エゾシカの死体に集まる昆虫たちが見れます。動物の死体は自然界の中で最も栄養豊富な資源の一つで、多くの生き物の糧になっています。そこに集まっているのはカバイロヒラタシデムシ、センチコガネ、クロマルエンマコガネ、そしてアイヌコブスジコガネです。実際に洞爺湖中島でエゾシカ死体に集まっていた昆虫を採集して展示しています。死体の分解過程で最後に残るのは骨と体毛なのですが、アイヌコブスジコガネの幼虫はその毛を好んで食べます。
河川エリアでは、川に産卵のために遡上したサケが力尽きてホッチャレとなって、河畔に死体として上がった状況をリアルに再現しています。
このホッチャレは頭部のみ固定されていて、尾部は持ち上げて下を覗くことができます。子どもたちが何度も上げ下げしても壊れないように、丈夫なウエットスーツの素材をベースに頑丈に作成されており、8年以上経過していますが、今のところ破損せずに稼動しています。ホッチャレをめくって覗いてみると、この展示を作るために胆振管内の河川でホッチャレの死体の下を撮影した動き周る大量の蝿の幼虫、つまりうごめくウジの映像を見ることができるようになっています。
海辺エリアでは砂浜に打ちあがったネズミイルカの死体にカラスとウミネコがついばんでいるシーンが再現されています。良く見るとイルカの目が食べられ無くなっているのがわかります。
キモイとか言わずに、好奇心をもってこの死体と糞がいっぱいの「北海道の生き物たち」を是非見に来てください!!