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開催終了

第3回蔵出し展
「久保寺逸彦文庫―アイヌ文学研究者による調査と資料をとおして、時代をさぐる―」

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DATE

2022.10.29(土)–2023.01.05(木)

ADMISSION

無料

アイヌ文学研究をはじめ、アイヌ文化研究に大きな足跡を遺した久保寺逸彦(くぼでらいつひこ)(1902―1971)は、基礎的な資料の集積と整理に努力を傾注した研究者でもありました。 その没後から50年あまりが経ちました。昨年(2021年)までに著作集全4巻が完結した機会をとらえ、久保寺逸彦旧蔵資料のほとんどを収蔵する当館において、これらの資料約7,000点の全貌を紹介する展示会を開催いたします。 その際、あわせて考えておきたいことは、久保寺による調査もまたアイヌ文化をとりまく時代の中にあったことです。そして、調査の“協力者”と位置付けられがちな、資料を語り遺した人びとと当時の社会から、久保寺らの調査とその資料を見直すことも大事な課題です。 今回は、これらの視点を通して、遺された資料を伝え、その意義を考える機会としたいと思います。

<サムネイル:久保寺逸彦が調査で訪れ撮影した、浜益村(現石狩市)の毘砂別川。(1935年8月撮影)>

  • 感染症の拡大状況によっては会期を変更または中止する可能性があります。
  • ご観覧にあたっては、感染症対策へのご協力をお願いします。
  • 混雑緩和のため、特別展示室への入場をお待ちいただく場合があります。
  • 学校団体などの予約時間には一般の方の入場をご遠慮いただく場合があります。予約状況については、 こちらからご確認ください。

開催概要

  • 会期

    2022年(令和4年)10月29日(土)~2023年(令和5年)1月15日(日)

  • 時間

    9:30~16:30(※入場は16:00まで)

  • 観覧料

    無料(※総合展示をご覧になる場合は別途料金がかかります)

  • 休館日

    毎週月曜日(ただし、1月9日は開館)
    12/15(木)、16(金)、12/29(木)~1/3(火)、1月10日(火)

  • 会場

    北海道博物館2階 特別展示室

  • 主催

    北海道博物館

  • 協力

    國學院大學、國學院大學北海道短期大学部

展示構成

Ⅰ.久保寺逸彦 その略歴

「久保寺逸彦文庫略年譜」や関係する地図などをとおして、久保寺逸彦氏の足跡や業績、及び久保寺逸彦文庫について紹介します。

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久保寺逸彦(1935年頃撮影)

Ⅱ.久保寺逸彦文庫を「見る」

久保寺氏が収集、あるいは自ら撮影した写真資料や映像資料、民具資料を紹介します。

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久保寺逸彦が収集した着物

Ⅲ.久保寺逸彦文庫を「読む」

久保寺逸彦氏が所蔵した図書資料を全て紹介するほか、「久保寺逸彦氏の卒業論文」や「アイヌ語会話辞典」などを例に久保寺氏の著作などを紹介します。

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久保寺逸彦が所有した書籍

Ⅳ.久保寺逸彦文庫を「聞く」

久保寺氏が筆録した「英雄叙事詩ノート」をもとに、関連する資料や機材を採録音源と共に紹介します。

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アイヌ語の物語を録音したレコード盤

Ⅴ.久保寺逸彦から、さらに学ぶために

久保寺氏の著作集や著作を使用した絵本やDVDなどを紹介します。また、ワークシート型パネルを使用して、アイヌ文化の概要を説明します。

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