展示

クローズアップ展示は総合展示室に7つある、資料や話題を定期的に入れ替えて展示するコーナーです。新たに収集した資料や、資料の劣化を防ぐために限られた期間しか展示できない貴重な資料も登場します。どうぞお見逃しなく!

ただいまのクローズアップ展示

クローズアップ展示1:【特別展関連】古地図・絵図からさぐるアイヌ語地名
展示期間:2019年6月8日(土)~10月11日(金)




北海道の地名は、その多くがアイヌ語に由来しており、アイヌ民族の歴史や文化と密接に関わるものです。アイヌ語地名研究で知られる山田秀三は、その研究に取り組むにあたり、さまざまな資料を集め、現地調査にも多くの時間を費やしました。そして調査記録をまとめたファイル、撮影写真、聞き取り記録、地図、図書などの膨大な資料をのこしました。ここでは、山田秀三ゆかりの古地図・絵図から〈アイヌ語地名〉のすがたをさぐります。

クローズアップ展示2:【特別展関連】松浦武四郎の地図からさぐるアイヌ語地名
展示期間:2019年6月8日(土)~10月11日(金)




江戸時代終わりごろ、「蝦夷地」と呼ばれていた北海道を6回踏査した松浦武四郎(1818~1888)は、アイヌ民族の生活実態や蝦夷地の様子などについて、さまざまな書物や地図を残しました。そして、その中には、アイヌ語地名も詳しく書き留められています。アイヌ民族が呼ぶ地名に、その土地の地形やアイヌ民族の生活文化が色濃く反映されていることに気が付いていた武四郎は、アイヌ語の地名を知ることこそ、蝦夷地やアイヌ民族の理解につながると考えていたのです。ここでは、数多くのアイヌ語地名が記録された武四郎の地図について紹介します。

クローズアップ展示3:【特別展関連】アイヌ語地名研究者山田秀三の葉書から
展示期間:2019年8月17日(土)~12月18日(水)




アイヌ語地名研究の第一人者とされる山田秀三(1899-1992)が各地を調査してまとめたファイルは、土地や地名の情報がぎっしり詰まった貴重な記録です。これらのファイルに、しばしば、土地のようすなどをスケッチした葉書が挟まれています。調査先でスケッチを描いて、妻・総子に送った葉書も。これらの葉書や、毎年ゆかりの人びとに送っていた年賀状をとおして、山田秀三の地名研究や人柄の、魅力の一端を紹介します。

クローズアップ展示4:【特別展関連】アイヌ語地名研究者・山田秀三の、アイヌ文化の記録や保存への関わり
展示期間:2019年8月17日(土)~12月18日(水)




アイヌ語地名研究の第一人者とされる山田秀三(1899-1992)は、アイヌ語やアイヌの伝統文化にも早くから関心を寄せ、自ら学ぶばかりでなく、その記録や保存、さらには継承・復興にもいち早く取り組みました。このような山田秀三の姿を、アイヌ文化伝承保存会の設立やアイヌ文化資料館開設の支援など、いくつかの活動を中心に紹介します。

クローズアップ展示5:岩手から北海道へ渡った神楽
展示期間:2019年8月17日(土)~12月18日(水)




北海道のおまつりや行事のなかには、江戸時代から伝わる松前神楽、獅子舞、七夕踊り、奴行列、祭ばやしなどがみられます。また、明治時代以降になると、本州などから移り住んできた人びとが、ふるさとで習い覚えた神楽や獅子舞などを新たに伝えたものもあります。これらのなかには、100年をこえて続いているものが多くみられます。しかし、近年では、後継者の高齢化や人手不足などにより、伝えていくことがむずかしくなっています。

クローズアップ展示6:たくぎん(北海道拓殖銀行)
展示期間:2019年8月17日(土)~12月18日(水)




1900(明治33)年4月に営業を開始した「たくぎん」(北海道拓殖銀行)。1998(平成10)年に看板を下ろすまでの約100年の歩みは、明治から平成の時代を通して、北海道の経済や産業、人びとのくらしと関係の深いものでした。ここでは、人びとのくらしにとけ込み、彩りを添えてきたノベルティグッズ(粗品、記念品)を紹介します。

クローズアップ展示7:【特別展関連】北海道の地名にちなむ植物
展示期間:2019年8月17日(土)~12月18日(水)




一般に、動植物の名前には地名がつくものが少なくありません。北海道に自生する植物にも、地域名や市町村名、山の名前など、地名やそれに類する言葉を名前に含むものがみられます。そのほとんどは、発見された場所にちなんで名づけられたものであり、その土地の自然環境と関連していますが、実は植物の調査研究史を反映してもいます。北海道博物館が所蔵する標本から、地名にちなむ種子植物をいくつかご紹介します。

次回予告

クローズアップ展示1

2019年10月12日(土)~12月18日(水)
『蝦夷風俗十二ヶ月屛風』を読む(2)

19世紀中ごろのアイヌ民族の一年間の生活のうつりかわりや、場所請負制というしくみのもとで変わりつつあるアイヌ民族の様子を描いた屛風を紹介します。
*7〜12月を描いた左隻を展示します。
クローズアップ展示2

2019年10月12日(土)~12月18日(水)
新選組の元幹部隊士 永倉新八

江戸時代おわりごろの京都で、幕府に敵対する志士などをとりしまった新選組。その幹部隊士の一人であった、永倉新八ゆかりの資料について紹介します。
クローズアップ展示3

2019年12月21日(土)~2020年4月10日(金)
関東におけるアイヌ語勉強会のようす -1980~2000年-

アイヌ文化への関心が高まっていた1980年代。関東では、アイヌと和人が共に学び合うアイヌ語の勉強会が行われていました。ここではそうした勉強会の資料を紹介します。
クローズアップ展示4

2019年12月21日(土)~2020年4月10日(金)
モノから見るアイヌ文化―耳飾りのいろいろ

アイヌの人々が装身具として身につけていた耳飾り。形や大きさ、飾りの素材や模様には違いが見られます。北海道博物館所蔵のさまざまな耳飾りについて紹介します。
クローズアップ展示5

2019年12月21日(土)~2020年4月10日(金)
看板あれこれ

北海道の経済・産業の発展にともなって、さまざまな形・素材の看板が作られ、街を彩ってきました。当館コレクションの中から、多様な商業看板を紹介します。
クローズアップ展示6

2019年12月21日(土)~2020年4月10日(金)
「すまい」を彩るタイル

北海道のすまいにおいて、外装から内装まで様々な機能を持ちつつ、装飾としても住宅に彩りを与えてきたタイル。シンプルなものから豪華なものまで、その魅力を紹介します。
クローズアップ展示7

2019年12月21日(土)~2020年4月10日(金)
北海道にいるのいないの? モグラの仲間

土の中にトンネルを作っている生き物というイメージが根強い、モグラ。実際に見たことのある人は意外と少ないかもしれません。北海道にはどんなモグラの仲間がいるのか、掘り下げてみましょう!