展示
クローズアップ展示は総合展示室に7つある、資料や話題を定期的に入れ替えて展示するコーナーです。新たに収集した資料や、資料の劣化を防ぐために限られた期間しか展示できない貴重な資料も登場します。どうぞお見逃しなく!
ただいまのクローズアップ展示
クローズアップ展示1
描かれたアイヌ民族のサケ漁—小玉貞晨筆『蝦夷国魚場風俗図巻』—
2023.04.14(金) - 06.15(木)

『蝦夷国魚場風俗図巻』は、18世紀中ごろの蝦夷地におけるアイヌ民族と和人の交易や儀礼の様子、サケをとる場面や加工をする場面などが描かれている絵巻物です。アイヌの人たちが和人の指揮のもとでサケ漁を行い、本州へ出荷するための産物をつくっていたことを思わせるものです。今回は、地引き網を用いてのサケ漁と、筋子づくりの場面を展示します。
クローズアップ展示2
新選組の元幹部隊士 永倉新八
2023.04.14(金) - 06.15(木)

新選組は、幕末の京都で江戸幕府に敵対する浪士たちを取り締まった、幕府お抱えの剣客集団です。その幹部隊士の一人、永倉新八(1839〜1915)は、江戸で働いていた松前藩家臣の次男として生まれ、明治維新後は松前藩の医者・杉村家の聟養子となって杉村義衛と名前を変えるなど、北海道にゆかりの深い人物です。多くの幹部隊士が幕末から明治維新期の動乱のなかで命を落としましたが、大正時代まで生きた永倉は、新選組の活動を後生に語り継いだ生き証人といえます。
クローズアップ展示3
アイヌ語学習教材のいろいろ
2023.04.14(金) - 08.10(木)
国連は、2022~32年の10年間を「国際先住民言語の10年」と定めました。これまでのアイヌ語学習の教材と、それぞれの工夫を振り返りながら、アイヌ語学習のこれまでと現在を紹介します。
クローズアップ展示4
北海道博物館が所蔵するトンコリ(五弦琴)
2023.04.14(金) - 08.10(木)
北海道博物館が所蔵するアイヌの楽器「トンコリ(五弦琴)」8点の中から、今回は、鷹部屋福平『アイヌの生活文化』(1942年)に掲載されている写真の楽器と同じものか? と目される資料を紹介します。
クローズアップ展示5
岩手県から北海道へ渡った神楽
2023.04.14(金) - 08.10(木)

北海道のおまつりや行事のなかには、江戸時代から伝わる松前神楽、鹿子舞、七夕踊り、奴行列、祭ばやしなどがみられます。また、明治時代以降になると、本州などから移り住んできた人びとが、ふるさとで習い覚えた神楽や獅子舞などを新たに伝えたものもあります。これらのなかには、100年をこえて続いているものが多くみられます。しかし、近年では、後継者の高齢化や人手不足などにより、地域で伝えていくことがむずかしくなっています。
クローズアップ展示6
たくぎん(北海道拓殖銀行)
2023.04.14(金) - 08.10(木)

1900(明治33)年4月に営業を開始し、1998(平成10)年に看板を下ろした「たくぎん」(北海道拓殖銀行)。さまざまな「たくぎん」資料群のなかから、今回は、販売促進のために作られたグッズを展示します。細工されたカレンダーやあると助かる裁縫セット、かつて流行したキャラクターのステッカーなど、もらえるとちょっとうれしくなるような工夫がされた品々です。
クローズアップ展示7
野幌森林公園の植物を調べる
2023.04.14(金) - 08.10(木)

博物館のある野幌森林公園は、明治のはじめ頃から豊かな森林として知られてきました。当館では、この森にどんな生き物がくらし、どのような生態系があるのかを調べ、「生き物リスト」をつくるための研究プロジェクトである「野幌森林公園の生物インベントリー調査」を長年にわたって続けています。 ここでは、このプロジェクトの中から、植物調査の様子や、その成果を紹介します。
次回予告
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クローズアップ展示1
『蝦夷島奇観』をさぐる—当館所蔵の模写から—(前期)
2023.06.16(金) - 08.10(木)松前蝦夷地の旧来の風俗習慣を後世に伝えることを目的に秦檍丸が作製した画集『蝦夷島奇観』の模写本を展示します。
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クローズアップ展示2
新選組永倉新八の養父 松前藩医杉村介庵
2023.06.16(金) - 08.10(木)明治維新の後、新選組の元幹部隊士であった永倉新八は、松前藩医杉村介庵の養子となりました。杉村家ゆかりの資料について紹介します。
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クローズアップ展示3
小樽アイヌが経験した近代
2023.08.11(金) - 12.13(水)現在、多くの観光客が訪れる小樽運河のすぐ近くには、明治時代の初めまで、約70名のアイヌ民族が暮らす集落がありました。彼らが小樽を離れた経緯とその後の歩みを、残された記録からたどります。
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クローズアップ展示4
【特別展関連】 北海道・東北北部のアイヌ語地名―山田秀三の地名研究から―
2023.08.11(金) - 12.13(水)アイヌ語地名研究者・山田秀三が大きなテーマとしていた、東北地方にも多く見られるアイヌ語に由来する地名。山田秀三による研究の概要を、その後の研究成果も踏まえながら紹介します。
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クローズアップ展示5
色々なわら細工
2023.08.11(金) - 12.13(水)雨具・防寒具などの着物、履き物、縄類、包装材、運搬具など、くらしに身近な素材である稲わらからは、色々な民具が作られました。人々の生活や生産の中で使われてきたわら細工の品々を、抜粋して紹介します。
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クローズアップ展示6
【特別展関連】 高度経済成長期の発掘調査
2023.08.11(金) - 12.13(水)1950年代後半からの高度経済成長の時代。北海道内でも都市化や開発事業が進むなかで、多くの遺跡の発掘調査が行われました。社会やくらしに大きな変化が押し寄せていた時代の発掘調査を紹介します。
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クローズアップ展示7
【特別展関連】 北海道のひれあし類
2023.08.11(金) - 12.13(水)海に囲まれた北海道。その周辺には多くの海獣たちが生息し、人間社会とも関わってきました。何かと話題のトドやゼニガタアザラシ、現在は絶滅したニホンアシカなどの頭骨を見てみましょう。