北海道博物館について
北海道博物館について
森のちゃれんが・北海道博物館は、北海道の自然・歴史・文化を紹介する北海道立の総合博物館です。自然環境と人とのかかわりや、アイヌ民族の文化、本州から渡ってきた移住者のくらしなどを調査・研究し、北海道民の貴重な宝である資料を収集・保存し、展示や教育、イベント・事業などを行っています。
館長あいさつ
2015年4月に北海道博物館(愛称:森のちゃれんが)が開館しました。北海道開拓記念館(1971年開館)と道立アイヌ民族文化研究センター(1994年開所)という2つの道立施設を統合して新たに開設されました。2つの施設が築き上げてきた伝統や優れた業績を受け継ぎ、名実共に北海道を代表する「総合博物館」を目指します。
北海道博物館は、道民と共に歩み、愛される博物館として「道民参画型博物館」を目指すとともに、北海道の「中核的博物館」として地域の博物館などとの連携を図り、地域活性化に貢献します。北海道博物館は28名の学芸員・研究職員を擁する「研究博物館」でもあり、多様な専門的・総合的研究の成果を活かして北海道の未来に貢献します。また北海道博物館は、アイヌの歴史や有形・無形の文化に関する専門的研究組織を有する世界に誇るべき総合博物館として、アイヌ文化の振興に寄与するとともに、多文化共生社会の実現に貢献します。
総合展示では北海道の自然・歴史・文化を物語る5つのテーマを用意しています。北海道の過去・現在・未来について共に考え、語り合える場として、たびたびのご来館をお待ちいたしております。
北海道博物館長 石森 秀三
北海道博物館要覧
北海道博物館に関する各種情報をまとめた冊子『北海道博物館要覧』を刊行しています。
北海道博物館開設までのあゆみ
北海道博物館の前身となる北海道開拓記念館は、北海道百年記念事業の一つとして1971(昭和46)年に開館しました。開館以来、北海道開拓のなかで産み出された文化財を中心にさまざまな歴史資料を収集保存、調査研究し、それらを体系的に整えるとともに、常設展示を核とする展示活動や教育普及の諸事業を通して、北海道の歴史と先人の遺産を後世に伝える役割を果たしてきました。
一方、1994(平成6)年に開設しました北海道立アイヌ民族文化研究センターは、アイヌの人びとが長い歴史のなかで育んできた貴重な文化の調査研究と、その成果の普及などを設立目的としており、アイヌ文化のなかでも、無形文化として受け継がれてきた「言語」「芸能」「生活技術」、そしてこれらの理解に欠かせない「歴史」について現地調査を進めるとともに、関係する文献や録音・映像資料などの収集・保存と、その整理・分析・公開を進めてきました。統合前の北海道開拓記念館とアイヌ民族文化研究センターの活動につきましては、それぞれの要覧及び年報をご覧ください。
北海道立アイヌ民族
文化研究センター年報 2013
[開設20周年記念号]
(PDF 9.53MB)