展示

クローズアップ展示は総合展示室に7つある、資料や話題を定期的に入れ替えて展示するコーナーです。新たに収集した資料や、資料の劣化を防ぐために限られた期間しか展示できない貴重な資料も登場します。どうぞお見逃しなく!

ただいまのクローズアップ展示

クローズアップ展示1:『蝦夷風俗十二ヶ月屛風』を読む(1)
展示期間:2019年4月13日(土)~6月7日(金)




幕末から明治初期にかけて活躍した絵師・平沢屛山は、アイヌの人びとと共に生活し、その姿を多くの絵に描きました。なかでも「蝦夷風俗十二ヶ月図」は、アイヌ民族の一年間の生活のうつり変わりや、場所請負制のもとで変わりつつあるアイヌの人びとの生活をさぐることができる絵です。 ここにある『蝦夷風俗十二ヶ月屏風』は、その12枚の原画の模写を屏風に仕立てたものの一部(右隻・1〜6月)です。原画の雰囲気を読みとってみましょう。

松浦武四郎の蝦夷日誌を読む
展示期間:2019年4月13日(土)~6月7日(金)




2018(平成30)年度、過去をふりかえり、より良い未来を展望する機会とするべく「北海道150年事業」が行われました。そのキーパーソンとして名前があがったのは、江戸時代終わりごろに「蝦夷地」と呼ばれていた北海道を6回踏査し、数多くの記録を残した松浦武四郎(1818~1888)です。151年目を迎えたいま、武四郎がアイヌ民族の生活文化や蝦夷地の様子を広く社会に伝えるために出版した紀行文である「蝦夷日誌」を改めて紹介し、武四郎の足跡を未来へ語り継ぐきっかけにしたいと思います。

クローズアップ展示3:祈りの造形-死者を悼む:死者用の靴-
展示期間:2019年4月13日(土)~8月7日(金)




アイヌ民族の伝統的なお葬式では、亡くなった人があの世で生活するために必要な道具を準備して持たせます。今回は、そんな道具の中から死者用の靴を取りあげて、地域による違いなどを紹介します。

クローズアップ展示4:サハリン(樺太)アイヌの近現代史
展示期間:2019年4月13日(土)~8月7日(金)


北海道の北にある、北海道とほぼ同じ面積の島、サハリン(樺太)。ここには、ウイルタやニブフなどの諸民族とともに、アイヌ民族がくらしてきました。 19世紀に入り、日本とロシアという二つの国家の影響が強く及ぶようになると、先住してきた人びとの生活と文 化は、大きく揺れ動いていきます。今回は、19世紀の後半から20世紀にかけて日本とロシアとの間で幾度も国境が動いたなかで、サハリンのアイヌ民族がたどった歴史を紹介します。

クローズアップ展示5:道産子のブラジル移住100周年
展示期間:2019年4月13日(土)~8月7日(金)


2019年は、北海道からの移住100周年です。2008年の日本人のブラジル移住100周年の時に、北海道出身のブラジル移住者である沼田信一氏が、多数の資料をご寄贈くださいました。ブラジルへ移住した北海道出身者は、全国の中でも上位をしめると言われています。寄贈を受けた農具や書籍を通して、移住当時に苦労をともにした農具や日系人を支えてきた文化的つながりの一端をご紹介します。

クローズアップ展示6:おままごとの世界
展示期間:2019年4月13日(土)~8月7日(金)




小さいけれど、本物と同じように作られたおままごとの道具たちは、世代を超え多くの人の心をときめかせてきました。これらの形や素材は作られた時代の暮らしぶりを反映し、かまどからガスコンロへ、木やブリキからプラスチックへと移り変わってきました。ここでは、1910年代から1980年代までに使われたおままごとの道具を紹介します。

クローズアップ展示7:昆虫から見る生物多様性
展示期間:2019年4月13日(土)~8月7日(金)


「生き物たちの北海道」が将来にわたってつづくためには、いろいろな環境があり、たくさんの種類の生き物がいることが必要です。これを〈生物多様性〉といいます。生物多様性は、ヒトが生きていくためにも欠かせないものとして、近年注目されるようになりました。ここでは、生物多様性の3つのレベルの、分かりやすい例を紹介します。

次回予告

クローズアップ展示1

2019年6月8日(土)~10月11日(金)
【特別展関連】古地図・絵図からさぐるアイヌ語地名

アイヌ語地名研究者・山田秀三が収集した江戸時代の古地図や絵図など、アイヌ語地名にゆかりの資料について紹介します。
*8月16日(金)に展示替えを行います。
クローズアップ展示2

2019年6月8日(土)~10月11日(金)
【特別展関連】松浦武四郎の地図からさぐるアイヌ語地名

蝦夷地を6回にわたって踏査した幕末の志士・松浦武四郎が作成した地図など、アイヌ語地名にゆかりの資料について紹介します。
*8月16日(金)に展示替えを行います。
クローズアップ展示3

2019年8月17日(土)~12月18日(水)
【特別展関連】アイヌ語地名研究者・山田秀三の葉書から

山田秀三氏が地名調査先で土地の様子を描いて妻・総子(ふさこ)氏に送った葉書や、ゆかりの方々に送った年賀状を紹介します。
クローズアップ展示4

2019年8月17日(土)~12月18日(水)
【特別展関連】アイヌ語地名研究者・山田秀三の、アイヌ文化の記録や保存への関わり

アイヌ無形文化伝承保存会の設立への参画や、アイヌ文化資料館の設立への尽力など、山田秀三氏とアイヌ文化の記録や保存、継承に向けた事業や活動との関わりを紹介します。
クローズアップ展示5

2019年8月17日(土)~12月18日(水)
岩手から北海道へ渡った神楽

100年ほど前に、岩手県から北海道へ移り住んだ人びとが、郷里で親しんだ神楽をニセコ町刈太神社などで舞いました。その時の道具類について紹介します。
クローズアップ展示6

2019年8月17日(土)~12月18日(水)
たくぎん(北海道拓殖銀行)

1998(平成10)年に看板を下ろした北海道拓殖銀行。当館収蔵庫のなかから、北海道に暮らした人たちにとって懐かしいものを紹介します。
クローズアップ展示7

2019年8月17日(土)~12月18日(水)
【特別展関連】北海道の地名にちなむ植物

動物や植物の名前には、地名にちなむものも少なくありません。北海道博物館が所蔵する植物標本の中から、和名や学名に北海道の地名を含む植物を紹介します。