過去の「クローズアップ展示2」

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クローズアップ展示2

北海道へ「移住した」古文書たち

展示期間: 2021.12.18(土)–2022.02.17(木)

明治時代になって北海道の開拓がはじまると、新しい生活の場を求めて、本州以南から数多くの人びとが移住してきました。移住者たちは、郷里から、使い慣れた生活道具など、さまざまなモノをたずさえてくることがありましたが、中には、先祖伝来の古文書も含まれていました。なぜわざわざ古文書をたずさえてきたのでしょうか? そこには、それまで郷里で生活をいとなんできた先祖代々の「思い」のようなものを新天地でも受け継いでいく、そんな決意が反映されているように思います。

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クローズアップ展示2

アイヌを描いた絵師 早坂文嶺

展示期間: 2021.10.15(金)–2021.12.15(水)

早坂文嶺(1797~1867)は、出羽国山形城下(現在の山形市)の出身で、江戸時代おわりごろの弘化年間(1844~1848)には松前城下へ移り住み、絵師として活動しました。文嶺作品は、現在、アイヌの人びとのようすを描いた絵を中心に、仏画や武者の絵など、30数点が知られています。軽妙な筆づかいによる、どこかマンガを思わせる絵が特徴的です。ここでは、北海道博物館が所蔵する文嶺作品について紹介します。

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「幕末の志士・松浦武四郎が見た、蝦夷地の湿地」

展示期間: 2021.08.13(金)–2021.10.14(木)

伊勢国(現在の三重県松坂市)出身の志士・松浦武四郎(1818~1888)は、ロシアの南下への危機感から、「蝦夷地」と呼ばれていた江戸時代おわりごろの北海道を6回にわたって踏査し、道内各地の地理的なようすやアイヌ民族のくらしぶりなど、さまざまな記録を残しました。そうした記録からは、明治時代以降の開発によって急速に失われてしまう以前の「湿地」のようすもうかがうことができます。地図や紀行文から、その一端をながめてみましょう。 ※第7回特別展「あっちこっち湿地」関連

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新選組永倉新八の養父 松前藩医杉村介庵

展示期間: 2021.06.18(金)–2021.08.12(木)

幕府お抱えの剣客集団・新選組の幹部隊士として幕末の京都で剣をふるった永倉新八は、明治維新後の1871(明治4)年、松前藩の医師・杉村家の聟養子となって杉村義衛と名前を改めました。生まれ育った松前藩の江戸藩邸を19才の時に飛び出して新選組に参加した新八が、再び松前藩に戻ることができたのは、家老・下国東七郎の世話があったと伝えられています。今回は、新八が聟養子に入った松前藩医・杉村家にゆかりの資料について紹介します。

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新選組の元幹部隊士 永倉新八

展示期間: 2021.04.16(金)–2021.06.17(木)

新選組は、幕末の京都で江戸幕府に敵対する浪士たちを取り締まった、幕府お抱えの剣客集団です。その幹部隊士の一人、永倉新八(1839〜1915)は、江戸で働いていた松前藩家臣の次男として生まれ、明治維新後は松前藩の医者・杉村家の聟養子となって杉村義衛と名前を変えるなど、北海道にゆかりの深い人物です。多くの幹部隊士が幕末から明治維新期の動乱のなかで命を落としましたが、大正時代まで生きた永倉は、新選組の活動を後生に語り継いだ生き証人といえます。

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新しく仲間入りした歴史資料たち

展示期間: 2021.02.19(金)–2021.04.15(木)

北海道博物館には、毎年、道民の方々などから、北海道の自然・歴史・文化にゆかりのある、さまざまな「資料」をご寄贈いただいています。それらの新着資料は、既に収蔵されている20万件あまりの資料とともに、「収蔵庫」という専用の場所で将来にわたって大切に保管しつつ、展示や調査研究など、さまざまな機会で活用していくことになります。ここでは、近年、札幌市にお住まいの古地図研究家・髙木崇世芝氏からご寄贈いただいた歴史資料について紹介します。