「幕末の志士・松浦武四郎が見た、蝦夷地の湿地」
展示期間: 2021.08.13(金)–2021.10.14(木)
伊勢国(現在の三重県松坂市)出身の志士・松浦武四郎(1818~1888)は、ロシアの南下への危機感から、「蝦夷地」と呼ばれていた江戸時代おわりごろの北海道を6回にわたって踏査し、道内各地の地理的なようすやアイヌ民族のくらしぶりなど、さまざまな記録を残しました。そうした記録からは、明治時代以降の開発によって急速に失われてしまう以前の「湿地」のようすもうかがうことができます。地図や紀行文から、その一端をながめてみましょう。 ※第7回特別展「あっちこっち湿地」関連

新選組永倉新八の養父 松前藩医杉村介庵
展示期間: 2021.06.18(金)–2021.08.12(木)
幕府お抱えの剣客集団・新選組の幹部隊士として幕末の京都で剣をふるった永倉新八は、明治維新後の1871(明治4)年、松前藩の医師・杉村家の聟養子となって杉村義衛と名前を改めました。生まれ育った松前藩の江戸藩邸を19才の時に飛び出して新選組に参加した新八が、再び松前藩に戻ることができたのは、家老・下国東七郎の世話があったと伝えられています。今回は、新八が聟養子に入った松前藩医・杉村家にゆかりの資料について紹介します。

新選組の元幹部隊士 永倉新八
展示期間: 2021.04.16(金)–2021.06.17(木)
新選組は、幕末の京都で江戸幕府に敵対する浪士たちを取り締まった、幕府お抱えの剣客集団です。その幹部隊士の一人、永倉新八(1839〜1915)は、江戸で働いていた松前藩家臣の次男として生まれ、明治維新後は松前藩の医者・杉村家の聟養子となって杉村義衛と名前を変えるなど、北海道にゆかりの深い人物です。多くの幹部隊士が幕末から明治維新期の動乱のなかで命を落としましたが、大正時代まで生きた永倉は、新選組の活動を後生に語り継いだ生き証人といえます。

新しく仲間入りした歴史資料たち
展示期間: 2021.02.19(金)–2021.04.15(木)
北海道博物館には、毎年、道民の方々などから、北海道の自然・歴史・文化にゆかりのある、さまざまな「資料」をご寄贈いただいています。それらの新着資料は、既に収蔵されている20万件あまりの資料とともに、「収蔵庫」という専用の場所で将来にわたって大切に保管しつつ、展示や調査研究など、さまざまな機会で活用していくことになります。ここでは、近年、札幌市にお住まいの古地図研究家・髙木崇世芝氏からご寄贈いただいた歴史資料について紹介します。

北海道のお酒とジュースのラベルあれこれ
展示期間: 2020.12.19(土)–2021.02.18(木)
北海道の開拓が進むにつれて、道内のさまざまな地域でお酒(特に日本酒)がつくられるようになりました。また、西洋風の生活文化が広がっていくにつれて、サイダーのようなジュースも販売されるようになっていきます。今回の展示では、昭和のはじめごろまでに道内でつくられ、販売されたお酒やジュースを中心に、そのラベルを紹介します。かつて道内で流通していた商品のごく一部ではありますが、その個性豊かな世界を感じ取っていただければと思います。

旧松前藩士南條家の資料
展示期間: 2020.10.16(金)–2020.12.16(水)
松前藩士南條家は、15世紀に、北海道南部、現在の知内町にあった城館「脇本館」の館主・南條季継を初代とする家柄です。やがて蠣崎家(松前家)に仕え、江戸時代終わりごろには、中書院席200石取りの中級藩士として、主に奉行クラスの役職を務めました。近年新しく寄贈された南條家資料は、南條家歴代の内、幕末維新期の当主であった南條将(信敏)(1835~1910)に関わるものが中心で、文書資料、生活資料、美術資料あわせて126件からなっています。