
国境の地域「樺太」
展示期間: 2024.12.21(土)–2025.02.13(木)
かつて日本には、陸続きの国境がありました。その一つが、1905(明治38)年に日本の領有となった樺太です。北緯50度を境に、北樺太(ロシア領)と接し、その国境上には天測境界標が4ヵ所設置され、これらの標石は樺太を訪れる人々の観光スポットになっていました。 今回の展示では、当館が所蔵している資料から、国境標石の拓本や絵葉書など樺太の国境にまつわる資料をご紹介します。

【特別展関連】「近代の交通・通信を支えた駅逓」
展示期間: 2024.06.14(金)–2024.10.10(木)
明治から昭和のはじめ頃にかけて、北海道内には、特に交通網が整っていなかった内陸部を中心に、「駅逓所」と呼ばれる施設が置かれていました。北海道庁から駅逓取扱人を命じられた地域の有力者などが、その地域を通行する旅行者や移住者に対して、宿泊場所や休憩場所、荷物を運ぶための馬などを有料で提供する、という北海道独特の施設です。1947(昭和22)年の制度廃止までに、のべ700か所以上の駅逓所が置かれました。ここでは、北海道博物館が所蔵する駅逓関係の資料について紹介します。

新選組の元幹部隊士 永倉新八
展示期間: 2024.10.11(金)–2024.12.18(水)
新選組は、幕末の京都で、江戸幕府に敵対する浪士などを取り締まるための治安維持活動や政治活動を行った、剣士たちの集団です。その幹部隊士の一人、永倉新八(1839〜1915)は、江戸で働いていた松前藩家臣の次男として生まれ、明治維新後は松前藩の医者・杉村家の聟養子となって杉村義衛と名前を変えるなど、北海道にゆかりの深い人物です。多くの幹部隊士が幕末から明治維新期の動乱のなかで命を落としましたが、大正時代まで生きた永倉は、新選組の活動を後生に語り継いだ生き証人といえます。

ヨイチ場所請負人林家文書の世界②
展示期間: 2024.04.12(金)–2024.06.13(木)
西蝦夷地ヨイチ場所(現・後志管内余市郡の辺り)の請負人を務めた林家は、もともと、現在の秋田県にかほ市象潟で廻船問屋を営んでいましたが、文化元年(1804)ころに松前城下へ渡って、文政8年(1825)からヨイチ場所の請負人となりました。江戸時代には松前に拠点を置きつつ余市で漁業経営を行いましたが、明治時代以降は拠点そのものを余市に移しました。当館には、この林家ゆかりの古文書が所蔵されています。ここでは、明治時代における余市での漁業のようすを示す文書資料を紹介します。

新しく仲間入りした歴史資料たち
展示期間: 2024.02.16(金)–2024.04.11(木)
北海道博物館には、毎年、道民の方々などから、北海道の自然・歴史・文化にゆかりのある、さまざまな「資料」をご寄贈いただいています。それらの新着資料は、貴重な文化財として、既に収蔵されている18万件あまりの資料とともに、「収蔵庫」という専用の場所で将来にわたって大切に保管されつつ、展示や調査研究など、さまざまな機会で活用されることになります。ここでは、近年、新しくご寄贈いただいた歴史資料について紹介します。

木戸竹石の《捕馬図屏風》
展示期間: 2023.12.16(土)–2024.02.15(木)
木戸竹石は、明治から大正にかけて北海道や青森で活動した日本画家です。竹石は、アイヌの人びとをえがいた作品を多くのこしました。《捕馬図屏風》は、草原のざわめきや馬のいななきが聞こえてくるような、躍動感ある表現が特徴的な作品です。