展示室巡回中!博物館と人、心温まる出逢いへ

コロナウイルスの感染が下火になり、北海道博物館には日本各地、そして海外からもたくさんのお客様が訪れるようになりました。展示室を巡回していると、質問やご案内などの対応中にお客様からお話を伺う機会も多くあります。例えば、この展示資料「祖父母の家や実家にあった。」と、ご家族やご自身が使っていたという懐かしいお話。その反対に、この展示資料「初めて見た!」という新鮮さが伝わるお話。興味のある展示や資料について調べたことや気づいたことを伝えてくださる方も多くいます。

ある日、私のノートを見たお客様から「表紙のイラストが地元なんです。北海道に来て地元を見つけたことが嬉しい。」と声をかけていただきました。北海道の歴史や文化に興味を持ち鎌倉から北海道旅行中にご夫婦でご来館されたようでした。ノートを見ながら、「この場所は、紫陽花の中を通る江ノ電を撮りに、写真や鉄道を好きな方がよく来ている。近くには見所も多いし、美味しいお店もあるのでいつか遊びに来てほしい。」と地元愛が溢れるお話を聞かせてくださいました。後日、素敵なメッセージと共に博物館に1通の「絵葉書」が届きました。まだ、鎌倉旅行は叶っていませんが、いつの日か、この絵葉書とノートを持って同じ景色を観に行きたいと思っています。

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写真 絵葉書とノート

博物館は、様々なお客様に足を運んでいただき感想や思いを共有できる場であるとも思います。博物館へ来館された際には、ぜひお気軽にお話を聞かせていただけると幸いです。