- 職員の所属・役職は、森のちゃれんがニュース発行当時の情報です。
本年4月1日、石森秀三前館長の後任として北海道博物館長に就任いたしました。
2015年4月に北海道開拓記念館と北海道立アイヌ民族文化研究センターを統合して開設された北海道博物館は、今年で10周年を迎えました。この間、石森前館長のもと、「総合博物館」としての礎が築かれてきたところであり、その道筋を大切にしながら、子どもから大人まで各年齢層の方々、国内外からお越しいただく皆様の多様な学びのニーズに対応する博物館づくりを進めてまいります。
今私たちは、ここ数年のAIの急拡大、国際情勢の不安定化など、先の見えにくい激動の時代を迎えています。私は、こういう時こそ、時間軸と空間軸に沿って「俯瞰」すること、そして同時に自らが依って立つ地域の価値をより深く理解することが重要であると考えます。近年新たな知見が次々に明らかになっている地球史や人類史を知り、その上でグローバル社会が抱える課題解決への道を探求すること。北海道はどのようなプロセスを経て形づくられてきたのか、自然環境や産業にはどのような価値があり、どう継承していくべきなのかを広く共有することです。
こうした視点で、北海道博物館が果たすべき役割は益々大きくなっていくものと考えており、皆様に楽しく安心・安全にご利用いただくことはもとより、急速に発達するICT技術を活かした情報の発信・提供、さらには急増するインバウンドへの対応も含めた文化観光拠点としての魅力アップなどに努めてまいります。
当館では、長年にわたり海外との交流を重ねてきていますが、残念ながらコロナ禍や国際環境の変化で中断している地域もあります。そのような中、カナダのロイヤル・アルバータ博物館とは、北海道とアルバータ州の姉妹提携45周年を機に、「友好館に関する覚書」を更新いたしました。
先般、北海道からの訪問団の一員としてエドモントンを訪れ、5月23日、ロイヤル・アルバータ博物館において、両館長で友好館に関する覚書更新の署名を行いました。また、恐竜やマンモスの化石など貴重な収蔵品のバックヤードや魅力的な展示を見学させていただき、今後の交流への期待が高まりました。
私としてはこれから、職員の皆さんと力を合わせて、豊かな森に抱かれた北海道博物館が、道民の皆様のかけがえのない財産として次世代に引き継がれていくよう取り組んでまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。