本日、カナダ・アルバータ州のロイヤル・アルバータ博物館と北海道博物館の、友好館および共同研究に関する覚書の調印式がありました。
同館と北海道博物館とはこれまでも友好提携を結んでいましたが、今年はその更新の年にあたります。
そこで、ロイヤル・アルバータ博物館から来道中のオーウェン B. ボードウィン事業部長と、当館の石森秀三館長および渡辺明彦・北海道環境生活部長が、新たな覚書に調印しました。
また同時に、共同研究に関する覚書も更新しました。
調印式・展示室視察のようす
ロイヤル・アルバータ博物館について
ロイヤル・アルバータ博物館は、アルバータ州の州都・エドモントンにある州立の博物館です。
2005(平成17)年5月、アルバータ州立博物館から現在の名称に改名されました。
以前の所在地から市の中心部に移転し、現在は近日中のリニューアルオープンを目指して準備中です。
北海道博物館とロイヤル・アルバータ博物館との交流について
北海道博物館の前身である「北海道開拓記念館」では、1990(平成2)年から、海外の北海道と関連する各地域や北海道と姉妹・友好提携を結んでいる地域の博物館等との学術交流を始め、原則として5年間を単位として協定を結んで共同研究を行ってきました。
アルバータ州は、北海道と姉妹提携を結んでいます。
そのアルバータ州を代表する博物館であるアルバータ州立博物館(当時)と開拓記念館は、1993(平成5)年に開拓記念館において特別展「カナダ・アルバータ州先住民の文化」を共同主催したことを契機に、友好を深めていきました。
2000(平成12)年からは、10年にわたって「北方文化共同研究事業」を実施し、2005年10月には「友好館に関する覚書」に調印しました。
その後も、2008(平成20)にはテーマ展「カナディアン・ロッキーと大平原のくにアルバータ」を開催するなど、さまざまな形で交流を続けています。
2013(平成25)年には、開拓記念館とロイヤル・アルバータ博物館の間で「友好館に関する覚書」に再調印、友好関係をさらに強固なものとしました。
そして、開拓記念館から北海道博物館となった2015(平成27)年度には、ロイヤル・アルバータ博物館の全面協力により、北海道博物館にて、北海道・アルバータ州姉妹提携35周年記念写真展「Across Borders: Naoki Ishikawa In Celebration of Sister Relations between Alberta and Hokkaido」(主催:北海道・アルバータ州政府)を開催することができました。
また、共同研究に関しての覚書にも調印しており、ほぼ隔年で学芸員・研究職員の派遣・招聘を実施しています。