7月26日から、ロシア・サハリン州のサハリン州郷土博物館から2名の学芸員が北海道を訪れています。
北海道博物館は、前身の北海道開拓記念館時代から30年近くの長期にわたって同館と共同研究をつづけており、相互に学芸職員・研究職員を招聘・派遣しています。
お二人は2週間滞在し、当館学芸員とともに道内各地で共同調査を行います。
調査のようすは、時々、このページやツイッターでお知らせします。
招聘職員
ゲンナジー・マチュシュコフ氏 | 自然科学部長 | Матюшков, Геннадий Васильевич |
---|---|---|
ヴィクトリア・ドゥビニナ氏 | 研究員 | Дубинина, Виктория Александровна |
招聘期間
2018年7月26日〜8月9日
調査内容
当館学芸員の案内で道内各地域を訪れ、主に次の内容で調査を行います。
- ナキウサギ・シマフクロウ等、北海道の哺乳類・鳥類の生息状況調査
- 北海道の昆虫相、特に鱗翅目ヒゲナガガ科の調査
- 当館および道内各博物館所蔵の標本に関する調査
調査のようす
これから時々アップデートしていきます。
サハリン州郷土博物館について
サハリン州郷土博物館(Сахалинский областной краеведческий музей、Sakhalin Regional Museum)は、サハリン州の州都・ユジノサハリンスクの中心部に位置する、サハリン州最大規模の博物館です。
建物は日本領時代の1937年に建設された樺太庁博物館の建物を保存・活用しており、当時の貴重な収蔵資料・標本やジオラマなどの展示物も一部引き継がれています。
生物学・考古学・民族学・歴史学など幅広い研究スタッフによる活発な研究活動を行っています。
サハリン州郷土博物館
北海道博物館とサハリン州郷土博物館との交流について
北海道についてより深く知るためには、本州以南の日本との関係だけでなく、北に隣接する地域との関係について調べることが欠かせません。北海道博物館の前身である「北海道開拓記念館」では、1990(平成2)年から、海外の北海道と関連する各地域や北海道と姉妹・友好提携を結んでいる地域の博物館等との学術交流を始め、原則として5年間を単位として協定を結んで共同研究を行ってきました。
中でもサハリン州郷土博物館とは、最も長く、親密な関係を築いてきており、交流は1990(平成2)年から数えて今年で29年目となります。
開拓記念館から北海道博物館となった2015(平成27)年度からは、第6次研究交流事業となる「北東アジアのなかの北海道」研究プロジェクトがはじまりました。研究テーマは、「北海道とサハリン 共通性と特性」。隔年で学芸員・研究職員の派遣・招聘を実施しています。