オンライン「楽器 見る・知る・考える」

オンライン「楽器 見る・知る・考える」

開催中止となった 第17回企画テーマ展「楽器 見る・知る・考える —北海道博物館資料+枡谷隆男氏コレクション—」の、オンライン公開のページです。

このページの目次


はじめに

さまざまな楽器をじっくり見るとともに、音を出して何かをするための道具(音具)について深く知り、幅広く楽器について考えることをとおして、音の文化への関心を広げてみましょう。
本展示では、北海道博物館が所蔵する楽器・音具資料などのほか、楽器学の幅広い知見と音楽教育現場での豊富な経験を有する枡谷隆男さん(札幌市)のコレクションの一部も、あわせて展示します。

 

枡谷隆男さんプロフィール

北見市出身。
国立音楽大学音楽学部声楽学科卒業。
札幌篠路高、札幌拓北高で木管リコーダーを用いた授業や多様な音楽文化への関心を広げる授業を推進・展開。
教務と並行して狩猟と音楽との関連を探る研究に従事。シカ笛研究の第一人者。論著多数。
2020年3月まで学校法人柏学園認定こども園南幌みどり野幼稚園園長。
現在、札幌大谷大学・北翔大学ほか講師、北海道立北方民族博物館研究協力員、東洋音楽学会・日本音楽教育学会・北海道民族学会会員。『季刊リコーダー』に「リコーダーよもやま話」を連載中。

 

パンフレット

ふだんは展示室で配付している「展示解説パンフレット」をPDFで公開します。
ダウンロードしてご覧ください。


オンライン観覧

Googleのサービス終了にともない、オンライン観覧(360度写真)については2021年6月30日で公開を終了しました。ご了承ください。

楽器クロスワードパズル

企画展のチラシのウラ面にあった、楽器にちなんだクロスワードパズルを再現。
ダウンロードして、プリントしてお楽しみください。
こたえは、そのうち動画解説で?


クロスワードパズル 答えあわせだよ!!


第1章 「見る」・北海道博物館にたどりついた“楽器”

第1章 「見る」・北海道博物館にたどりついた“楽器”

北海道博物館には、さまざまな人びとがさまざまな場所や機会に奏でたであろう“楽器”も収められています。
楽器を「音楽を演奏するための器具」とだけ捉えるなら、これらはもはや演奏されることのない、いわば楽器としての役目から引退して博物館で余生を過ごしているご隠居のようなものかもしれません。しかし、知恵者のご隠居らしく、それぞれに現役として働いていた当時のさまざまな状況を、楽器の姿かたちといっしょに、今に伝えてくれています。

 

  • 1-1 気鳴楽器 ……②
    •   ◎似てないけど同じ仲間 ……③
    •   ◎さわらずに鳴らしてみよう「サワルベカラーズ」 ……⑦
  • 1-2 弦鳴楽器
    •   ◎撥弦楽器 ……④⑤
    •   ◎擦弦楽器 ……⑥
  • 1-3 膜鳴楽器 ……⑧
  • 1-4 体鳴楽器 ……⑨
  • 1-5 楽器じゃないけど
    •   ◎楽器の名前がついた農具 ……⑩
    •   ◎楽器にまつわる慣用句やことわざ

丸数字はオンライン観覧の番号に対応しています

オンライン解説

オンライン公開限定!
展示を企画した学芸員と枡谷隆男さんが、動画で主な展示資料を解説します。

 

似てないけれど 同じ仲間

 

膜鳴(まくめい)楽器

 

撥弦(はつげん)楽器

 

擦弦(さつげん)楽器

 

体鳴(たいめい)楽器

 


第2章 「知る」・人の暮らしにかかわる“音具”

第2章 「知る」・人の暮らしにかかわる“音具”

暮らしの中には、音を出すことで具体的な目的や用を果たす道具=“音具(おんぐ)”があります。なかでも、シカ笛をはじめとする「おとり笛」は、えものを呼び寄せるための狩猟用具であるという点で、狩猟を生業とする人の暮らしに直結する音具です。また、北海道でもよく使われた熊よけラッパは、身の安全をはかるための大事な音具でした。ほかにも音で信号や合図を送るもの、寺の鐘や木魚など信仰儀礼に欠かせないものなど、さまざまな音具が見出せます。

 

これら音具は、実用的な目的のために使うものですが、音を出すしくみは“楽器”と考えられているものと非常に近かったり全く同じだったりなど、知れば知るほど“音具”と“楽器”の区別がむずかしくなります。
ここからは、シカ笛研究の第一人者で、楽器や音具にくわしい枡谷隆男さんのコレクションを中心に、シカ笛をはじめとするさまざまな音具の世界をめぐっていきます。

 

  • 2-1 音具とは
  • 2-2 “おとり笛”の世界
    •   ◎シカ笛いろいろ
      •     ・アイヌ民族のシカ笛 ……①
      •     ・本州より南の地域のシカ笛 ……①
      •     ・いろいろな民族のシカ笛 ……①
      •     ・商品化されているシカ笛 ……②
    •   ◎鳥笛いろいろ ……③
    •   ◎ほかにもいろいろ ……④
    •   ◎“おとり笛”を聴いてみよう ……⑤
  • 2-3 自然がつくった“音具” ……⑥
  • 2-4 音の出るおもちゃ ……⑦
  • 2-5 音で合図する ……⑧⑨
  • 2-6 信仰や儀礼の道具 ……⑩

丸数字はオンライン観覧の番号に対応しています

オンライン解説

オンライン公開限定!
展示を企画した学芸員と枡谷隆男さんが、動画で主な展示資料を解説します。

 

アイヌ民族のシカ笛

 

本州より南の地域のシカ笛(1)

 

本州より南の地域のシカ笛(2)

 

いろいろな民族のシカ笛(1)

 

いろいろな民族のシカ笛(2)

 

シカ角を模したラットル

 

ダックコール(カモ笛)

 

秋田の比立内のマタギによるワラダ

 

「六郷のカマクラ」で吹き鳴らされるボヘェ

 

スライドホイッスル式の鳥笛

 

カラス笛

 

音で合図する その1 プロローグ~馬鈴3種

 

音で合図する その2 ベル・うちわ太鼓・拍子木・チャイム

 

音で合図する その3 大合奏!?

 

熊よけラッパ

 

スリット・ドラム(割れ目太鼓)

 


第3章 「考える」・楽器いろいろ

第3章 「考える」・楽器いろいろ

音具の世界を知った目で、あらためていろいろな楽器を見わたし、楽器について考えてみましょう。
世界のさまざまな音具や楽器を見てみると、一つの基準では分類しきれないおもしろいものがたくさんあることがわかります。伝統的な楽器といわれるものでも、時代に合わせて改良や試作がなされていたりします。一見仲間にはみえない楽器どうしでも、音を出すしくみが同じものもあったりします。
さらに、日本の学校教育を受けた人ならたいてい一度は触ったであろう楽器の一つ、リコーダー。意外と知られていないリコーダーの歴史やしくみなども紹介します。

 

  • 3-1 知ってるようで知らない「リコーダー」
    •   ◎リコーダー ……①
      •     ・リコーダーの音の出るしくみ
    •   ◎学校教育とリコーダー ……②
    •   ◎木管リコーダー ……④
      •     ・篠高/拓高リコーダーの変遷
    •   ◎リコーダーの仲間いろいろ ……③
    •   ◎リコーダーの音を聞いてみよう
  • 3-2 尺八いろいろ ……⑤
    •   ◎尺八の仲間いろいろ
  • 3-3 気鳴楽器いろいろ ……⑥
  • 3-3 弦鳴楽器・体鳴楽器・膜鳴楽器いろいろ ……⑦
  • 3-5 これはいったい何楽器? ……⑧
  • 3-6 トンコリの今・昔 ……⑨

オンライン解説

 

知ってるようで知らないリコーダー

 

学校教育とリコーダー

 

篠高/拓高 リコーダー

 

岩手県久慈市山根町端神のピーピーコ

 

インドの「ゴピチャンドラ」

 

ブラジルのサンバの音楽で用いるクィーカ

 


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