おしらせ

[2019.10.19更新]北海道博物館による2019年度のサハリン学術調査について

2019.10.17 (木)

北海道博物館では、10月14日から2名の学芸員・研究職員をロシア共和国サハリン州に派遣し、サハリン州郷土博物館と共同調査を行っています。

サハリン州郷土博物館のスタッフとの打合せ

サハリン州郷土博物館の館長室にて

サハリン州郷土博物館の館長室にて

サハリン州郷土博物館の館長室にて

 

派遣職員

 

表 渓太 自然研究グループ学芸員
鈴木 明世 博物館研究グループ研究職員

 

派遣期間

 

2019(令和元)年10月14日〜28日

 

調査内容

 

それぞれ、サハリン州郷土博物館スタッフの案内でサハリン南部から中央部にかけての各地を訪れ、主に次の内容で調査を行います。

 

  • 表学芸員…………サハリン島から北海道を経由する渡り鳥と中継地の湿地、及びその土地利用状況について
  • 鈴木研究職員……サハリン島における日本統治時代の建造物の変遷及び関連する遺構や資料について

 

調査のようす[2019.10.19更新]

 

サハリンの北端近く、ネクラソフカでベルーガ(シロイルカ)の漂着を発見!
(2019.10.18、表学芸員)

(2019.10.18、表学芸員)

 

サハリン州郷土博物館について

 

サハリン州郷土博物館(Сахалинский областной краеведческий музей、Sakhalin Regional Museum)は、サハリン州の州都・ユジノサハリンスクの中心部に位置する、サハリン州最大規模の博物館です。
建物は日本領時代の1937年に建設された樺太庁博物館の建物を使ったもので、当時の貴重な収蔵資料・標本やジオラマなどの展示物も一部引き継いでいます。
生物学・考古学・民族学・歴史学など幅広い研究スタッフによる活発な研究活動を行っています。

サハリン州郷土博物館

サハリン州郷土博物館公式ウェブサイト(日本語ページ)

 

北海道博物館とサハリン州郷土博物館との交流について

 

北海道についてより深く知るためには、本州以南の日本との関係だけでなく、北に隣接する地域との関係について調べることが欠かせません。北海道博物館の前身である「北海道開拓記念館」では、1990(平成2)年から、海外の北海道と関連する各地域や北海道と姉妹・友好提携を結んでいる地域の博物館等との学術交流を始め、原則として5年間を単位として協定を結んで共同研究を行ってきました。

 

中でもサハリン州郷土博物館とは、最も長く、親密な関係を築いてきており、交流は1990(平成2)年から数えて今年で28年目となります。
開拓記念館から北海道博物館となった2015(平成27)年度からは、第6次研究交流事業となる「北東アジアのなかの北海道」研究プロジェクトがはじまりました。研究テーマは、「北海道とサハリン 共通性と特性」。隔年で学芸員・研究職員の派遣・招聘を実施します。

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