おしらせ

北海道博物館によるアルバータ州における学術調査について

2019.05.15 (水)

北海道博物館では、5月10日から2名の学芸員・研究職員をカナダ・アルバータ州に派遣し、ロイヤル・アルバータ博物館と共同調査を行っています。
現地の様子は、時々、このページやツイッターでお知らせします。

 

派遣職員

 

圓谷 昂史 自然研究グループ研究職員
亀丸 由紀子 アイヌ文化研究グループ学芸員

 

派遣期間

 

2019年5月10日〜24日

 

調査内容

 

ロイヤル・アルバータ博物館スタッフの案内でアルバータ州内各地を訪れ、主に次の内容で調査を行う予定です。

 

  • 博物館等における化石を使った教材および教育プログラムに関する調査
  • 恐竜発掘現場に関する調査
  • 博物館と先住民コミュニティの関係性に関する調査
  • 先住民の物質文化に関する調査

 

調査のようす

 

ロイヤル・アルバータ博物館のバックヤードにて、圓谷研究職員と、鳥類担当のヒュードンさん(2019.05.13)

St. Albertにある「Michif Cultural Connections」でメティスの文化を調査する亀丸学芸員(2019.05.14)

 

 

ロイヤル・アルバータ博物館について

 

ロイヤル・アルバータ博物館は、アルバータ州の州都・エドモントンにある州立の博物館です。
2005(平成17)年5月、アルバータ州立博物館から現在の名称に改名されました。
以前の所在地から市の中心部に全面移転し、2018年に大規模な工事を終えて、リニューアルオープンしたばかりです。

 

ロイヤル・アルバータ博物館
ウェブサイト(英語)

 

北海道博物館とロイヤル・アルバータ博物館との交流について

 

北海道博物館の前身である「北海道開拓記念館」では、1990(平成2)年から、海外の北海道と関連する各地域や北海道と姉妹・友好提携を結んでいる地域の博物館等との学術交流を始め、原則として5年間を単位として協定を結んで共同研究を行ってきました。

 

アルバータ州は、北海道と姉妹提携を結んでいます。 そのアルバータ州を代表する博物館であるアルバータ州立博物館(当時)と開拓記念館は、1993(平成5)年に開拓記念館において特別展「カナダ・アルバータ州先住民の文化」を共同主催したことを契機に、友好を深めていきました。
2000(平成12)年からは、10年にわたって「北方文化共同研究事業」を実施し、2005年10月には「友好館に関する覚書」に調印しました。
その後も、2008(平成20)にはテーマ展「カナディアン・ロッキーと大平原のくにアルバータ」を開催するなど、さまざまな形で交流を続けています。
2013(平成25)年には、開拓記念館とロイヤル・アルバータ博物館の間で「友好館に関する覚書」に再調印、友好関係をさらに強固なものとしました。

 

そして、開拓記念館から北海道博物館となった2015(平成27)年度には、ロイヤル・アルバータ博物館の全面協力により、北海道博物館にて、北海道・アルバータ州姉妹提携35周年記念写真展「Across Borders: Naoki Ishikawa In Celebration of Sister Relations between Alberta and Hokkaido」(主催:北海道・アルバータ州政府)を開催することができました。
また、共同研究に関しての覚書にも調印しており、ほぼ隔年で学芸員・研究職員の派遣・招聘を実施しています。
今回の派遣はその一環です。

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